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2つの打楽器アンサンブル
仙波清彦&カルガモーズ @ 代官山晴れたら空に豆まいて - 11.07.14

観るのは2-3年ほど前に吉祥寺でHIFANAと共演したとき以来で、活動自体も久しぶりとのこと。客席前方はベース、ヴァイオリンやドラムスなど、左右はパーカス隊、後方は鼓などの邦楽隊、総勢25名前後の演奏家に囲まれたサラウンド環境でのライブ。

これがもう本当に素晴らしかった。超絶的にスキルフルなプレイヤーたちによる、音量的にも楽曲的にもサービス的にも過剰とストレンジの極みを尽くす、変態日本の祝祭音楽。オレカマや、インドネシアの竹製の楽器を使ったあの力技アンサンブルなど、8年程前に後追いで知ったはにわオールスターズの世界観が四方八方で展開される様を目の当たりにし、感慨が尋常でなかった。

お祭りっぽい曲だけでなく、お名前を失念してしまったけれどもドラムの方が作ったという、ゆったり目でエラく凝った作りの曲もとても良かった。生音+打楽器+爆音+変態は日本の音楽の宝です。


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Orquesta Nudge! Nudge! @ 六本木SuperDeluxe - 11.07.21
19:52-22:24, 22:25-22:35

約10ヶ月ぶりのライブ。こちらも打楽器アンサンブルで祭りの音楽なのだが、上のカルガモーズに比べて各曲とも遥かに長尺で少しずつじわじわと展開を見せたり、コール&レスポンスが至るところであったり、個々のプレイヤーがカラフルな音色を見せたりと、よりシリアスで祈りや信仰のようなものを志向する感じ。

演者が中央で円を描き、客席はそれを取り囲むように配置されているという馴染みのスタイル。今回は途中から中里さんの後ろ辺りで立って観ることにしてみたら、迫力や揺らぎや響きなど、生音の解像度がぐっと増して聴こえた。さらに、あたりの演奏家を煽りまくる芳垣さんの気迫と緊張感も伝わって来て、長年このグループの演奏を聴いている自分ながら新鮮な体験を得る事が出来た。折角の特殊セッティングなのだから、色んな角度から聴いてみるものだなあと。

芳垣さんが中央で細かくコンダクトを取る新しい試みもあったりで、休憩無し2時間半超のロングラン演奏に。これでも元のセットリストから1曲飛ばしていた様子。

こうした生音の良さは文字やデータで伝えることが困難なのだが、自分を含めその場にいた多くの観客の心を掴んでいたのは確かなことであり、盛り上がりは過去に無い程だったかも。繰り返しになりますが、生音+打楽器の力は、想像以上に偉大なものだと思います。

来月もライブがあるとのことだが、その理由は芳垣さんと親交の深いブエノスアイレスの音楽家Santiago Vazquezが主宰するLa bomba de Tiempoが毎週ライブを開催し3000人もの集客があると知ったからだそうで。次回はゲストを招き、今後もNudge! Nudge!で定期的にライブをやりたいと話していた。



先月行われた芳垣安洋4daysのライブ音源がサンプラーとして物販で売っていたので購入。
by m4k0t1 | 2011-07-22 23:31 | live
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